【ebay】実例でわかるFedExでの発送方法

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当記事ではFedExでの発送方法について、実例(実際の操作画面)を見ながら詳細に解説します。

なおFedEx発送方法複数ありますが、当記事で解説する方法は最もシンプルで分かりやすい”FedEx Ship Manager at fedex.com“の”ステップモード“という方法です。

当記事では下記目次の順に解説していきます。

  1. FedExマイページへのログイン
  2. 出荷情報入力画面への移動
  3. 荷送人(発送者)の住所入力
  4. 荷受人(バイヤー)の住所入力
  5. 梱包材の情報入力
  6. 出荷物の製品情報の入力
  7. 配送サービスの選択
  8. 貨物情報の入力
  9. 通関書類の提出
  10. 配送料・関税の請求先の入力
  11. サマリー(最終確認)
  12. 運送状の印刷
  13. 荷物の追跡方法
  14. 最後に

1.FedExマイページへのログイン

FedExマイページへのログインはこちら(fedex.com)から行えます。

下記の画像の様な画面に移動したら右上の「登録/ログイン」をクリックしてログインしましょう。

事前に取得したユーザーIDとパスワードを入力し、ログインします。FedExと事業者契約をして事業者割引を受ける場合は契約に使用したユーザーIDでログインする必要がありますので注意してください。

無事ログインできると右上にアカウント名が表示された画面になります。

これでFedExマイページへのログインは完了です。

2.出荷情報入力画面への移動

続けて出荷のための各情報を入力する画面に移動します。画面左上の”出荷タブ”を開き、”今すぐ出荷”をクリックしてください。

3.荷送人(発送者)の住所入力

「今すぐ出荷」をクリックすると下記の様な画面に移動します。ここで荷送人の情報を入力します。集荷先の住所もここで設定が可能で、居住地住所と異なる場所に集荷に来てもらいたい場合などは別途集荷先住所を設定しておきましょう。

4.荷受人(受取人であるバイヤー)の住所入力

続けて、荷受人の情報を入力します。具体例としてアメリカ在住のバイヤーに送る場合のケースを下記に示します。

5.梱包材の情報入力

次に梱包材の情報を入力します。実際に入力する内容は梱包材というより「梱包材を含めた配送物の重量・寸法の情報」になります。

FedExから無料で支給してもらえる各梱包材(梱包材の請求はこちらのリンクから)だけでなく、自分で用意した梱包材を使用することもできます。

自分で用意した梱包材を使う場合、梱包した状態の配送物の重量・各寸法情報の入力が必要です。

6.出荷物の製品情報の入力

次は出荷物の製品情報について入力します。

eBayの様なECサイトで販売した商品を送る場合は必ず下記画像の様に「製品/品目」、「Commercial商用)」を選択しましょう。

以前にこちらの記事でも解説しましたが、国際貿易のルール上、販売目的のものは全て非書類(FedExでは「製品/品目」)として発送しなければなりません。

トレーディングカードなどの配送コストを下げるために日本郵便の定形外郵便を使うセラーもebayでは見かけますが、これは立派な違法行為です。(「無許可輸出」という罪状に該当し、「3年間の輸出禁止」を日本政府から通達されます)

税務調査が入ると海外輸出事業の経費全般を国がチェックするので簡単にバレますし、違法行為したセラーの関連業者であるebayにも日本政府から連絡が届き、ebayから永久サスペンドされる恐れがあります。

さらに定形外郵便として発送した場合、商品として発送した際に課税されるはずだった関税の脱税をしたことにもなります。

無許可輸出+脱税のダブルパンチで前科+罰金が課されるので、きちんと国際貿易のルールを遵守した国際輸送を行う様にしましょう。

以上で梱包材の情報入力は完了です。

7.配送サービスの選択

次は、出荷日と配送サービスを選択します。配送サービスによって金額は大きく変わりますが、基本的に最安のサービスで十分早くバイヤーの元に到着します。(申し訳ありませんがFedExとの契約により配送料金の公開はできません)

配送サービスを選択したら、次は集荷の予約です。FedExは基本的に日本全国無料で集荷してくれるので、遠慮なく集荷をお願いしましょう。

注意点として、当日中の集荷をお願いしたい場合はその日の午前中までには予約を完了する様にしましょう。

これはFedExが集荷を他の配送業者に外注しているエリアの場合にFedExからその外注配送業者に連絡がいくまでにタイムラグがあるためです。

以上で集荷の依頼は完了です。

8.貨物情報の入力

次に「貨物の詳細」について入力します。

まず品物情報について入力しますが、ここで商品のHSコードを入力する必要があるので、あらかじめWorld Tariffなどで送る商品のHSコードは調べておきましょう。(World Tariffの使用方法詳細はこちらの記事で解説しています)

9.通関書類の提出

品物情報を入力したら、次は通関書類について入力します。

通関書類の提出方法には下記画像に示す3つの方法がありますが、最も低コストかつ楽な提出方法である「コマーシャル・インボイスの作成についてフェデックスのサポートを希望します」を選択しましょう。

インボイス(紙)の印刷コストも削減できますし、運送状を作成完了した時点でFedExの通関事務所や営業所に情報が送信されるので、FedEx側の事務手続きがスムーズに進み結果配送スピードも早くなります。

続けて通関に必要な追加書類があればここで入力しますが、基本的にeBayで扱える商品の場合はどれも不要なものです。

以上で貨物の詳細に関する情報入力は完了です。

10.配送料・関税の請求先の入力

続けて、配送に必要な各種料金の請求先を設定します。

運送料金についてはセラーである自分の支払いになります。請求先としては「アカウント」を設定し自分のFedExアカウントから支払う様にしましょう。

ebayの場合は関税その他の税金については全てバイヤーに支払い責任がありますので請求先を「荷受人」に設定します。

荷受人(バイヤー)が商品購入時に関税支払いのためのFedExアカウントナンバーを連絡してきた場合は、荷受人のフェデックスアカウントナンバーを入力しておきましょう。(荷受人の関税支払が荷受人のFedExアカウントから支払われ、荷受人の関税支払作業が楽になります)

またバイヤーがEU在住者である場合は、商品合計金額が150ユーロ以下の場合バイヤーが税金を支払うための管理番号であるIOSS番号が発行されます。(IOSS番号はebayの場合、バイヤー情報から参照することができます

このIOSS番号は運送状に記載する必要があり、FedExの場合「荷受人の納税者番号(任意)」に必ず記載しなければなりません

EUのバイヤーは商品を購入する時に代金と一緒にVAT(税金)をeBayに支払い、eBayは支払われたVAT(税金)をEU財務当局に送金します。

VAT(税金)が支払われた商品を発送するとき、このIOSS番号を配送ラベルやインボイスに記載することで「VATがeBayに支払い済みである」ことを税関に申告することができるのです。

IOSS番号運送状に記載していないとバイヤーVAT(税金)を未払いであると税関職員が誤解し、バイヤーに2重にVAT(税金)を請求されるトラブルが発生します。

取引キャンセルやネガティブフィードバックにつながることになるので、EUのバイヤーが150ユーロ以下の購入をした取引では必ず運送状にIOSS番号を記載するよう注意しましょう。

以上で配送料・関税の請求先の入力は完了です。

11.サマリー(最終確認)

各種料金の内訳と請求先を確認し、「サマリーに進む」をクリックしましょう。

サマリーでは出荷にあたって入力した全ての情報を一覧で確認できます。

最終確認を行い問題なければ、右下オレンジの「出荷の確定」をクリックします。ここでクリックをすると同時に配送先のFedEx税関事務所まで運送状情報が送信されますので、しっかりと確認を行ってからクリックする様にしましょう。

12.運送状の印刷

出荷の確定をクリックしたら運送状の印刷データ(PDF)のダウンロード画面が表示されます。ここで荷物の追跡番号と集荷の受付番号を確認できます。

オレンジ色の「書類の印刷」をクリックすると運送状PDF形式)が表示されるので、それを印刷すれば運送状の作成は完了です。

インボイスを電子で提出する場合、荷物に添付する運送状は下記画像の様な2枚だけになります。(個人情報が多く記載されているためマスキングが多いのはご了承ください)

印刷した運送状を下記画像の様なFedEx専用パウチに入れ、配送物の見やすい場所に貼り、集荷員に渡せば発送作業は完了です。

発送作業は以上で完了です!!お疲れ様でした!! ٩( ‘ω’ )و

13.荷物の追跡方法

荷物の追跡はfedex.comにサインインして「全ての貨物を表示」から確認できます。

自分が発送した荷物を一覧で把握できるので、配送状況全体の把握が非常に楽です。

追跡番号をクリックすれば詳細な輸送履歴(下記画像)を確認することができます。そうあることではありませんが、もし配送トラブルが生じた時はまずこの画面で配送状況を把握し対処しましょう。

以上、【ebay】実例でわかるFedExでの発送方法でした。

14.最後に

入力する情報は以前にこちらの記事で解説したDHLでの発送方法と変わりませんが、FedExの方がシステム的にはDHLよりもシンプルで各種情報の入力がしやすいと思います。

FedExはシステムが洗練されているだけでなく、直接契約を結んだ場合の配送料金は一部地域を除いて概ねDHLよりも割安です。そのためFedExとの直接契約はebayセラーの最初の大きな目標になります。

FedExはDHLよりも直接契約のハードルが若干高いという参入障壁の問題はありますが、DHLとの契約実績がある場合はFedExとの直接契約のハードルはグッと下がります。(おそらくライバル企業のユーザーを奪うという企業間の競争事情もあるのでしょう)

ebayを始めたばかりの方は焦らず下記の3ステップでFedExとの直接契約につなげることをおすすめします。

  1. 40〜50件の発送実績を積む。(コロナ禍の昨今だと日本郵便のEMSが主な発送方法になります)
  2. 上記に実績を踏まえDHLと直接契約を結ぶ。(EMSでの発送実績が多いと契約が成立しやすいようです)
  3. DHLとの契約実績があることを話しFedExと直接契約を結ぶ。

ちなみにeBayのeLogiというサービスを使えばebayを始めたばかりでもebayを仲介してFedExと契約することはできます。

ただし一度このeLogiでFedExと契約してしまうと直接契約に移行しづらくなるという問題もあるようなので、基本的にeLogiは使わずに上記の3ステップでFedExとの直接契約を結ぶことをおすすめします。(あくまで私個人の意見ですが)

配送コストが安ければ利益率は大きく上昇します。FedExとの直接契約を結び、どんどん売上を上げていきましょう!!٩( ‘ω’ )و

それではまた別の記事であなたにお会いできれば幸いです。ここまで読んでくださり、ありがとうございました!!m(_ _)m

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