【ebay】実例でわかるDHLでの発送方法

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当記事ではDHLでの発送方法について、実例(実際の操作画面)を見せながら詳細に解説します。

なおDHL円滑に発送するにはこちらの記事で紹介している”事前準備“が必要になります。ぜひ当記事と併せてご覧ください。

当記事では、”DHLでの発送方法“について下記目次の順に説明していきます。

  1. 運送状の新規作成と住所情報の入力
  2. 出荷情報インボイスの入力
  3. 税関申告の情報の入力
  4. 梱包資材の選択
  5. 支払方法の入力
  6. 発送日とサービスの選択
  7. ペーパーレス取引情報の送信
  8. 集荷依頼のための情報入力
  9. eリターン運送状について
  10. 最終確認

1.運送状の新規作成と住所情報の入力

DHLでの運送状作成はMyDHLより行います。まずはMyDHLログインしましょう。

MyDHLにログインしたら、「発送」タブを開いて「出荷書類作成」をクリックします。

すると、下記の様な「発送人」と「受取人」の情報を入力する画面に移ります。

左側の発送人の欄には自分の住所情報を入力し、右側の受取人の欄にはバイヤーの住所情報をebayのシステムからコピペして入力しましょう。(自分の住所情報についてはあらかじめMyDHLに登録しておけば自動入力されます)

注意点として、受取人バイヤー)の法人チェックを外すようにしてください。

受取人(バイヤー)の「法人」にチェックを入れてしまうと、配送物を相手国内で受取人が販売する可能性があるものとみなされ、相手国税関の荷物チェックが格段に厳しくなります

相手国で販売される荷物は、個人利用の荷物よりも税関でのチェック項目が格段に多くなり、最悪の場合は税関で配送物が廃棄されることもあります

ebayのバイヤーは基本的に個人利用目的で購入する立場ですので、必ず受取人(バイヤー)の「法人」のチェックを外すようにしましょう

2.出荷情報(インボイス)の入力

次は、「出荷情報インボイス)」の入力です。

出荷情報インボイス)の入力画面は下記の様になっています。

インボイスの入力情報は非常に多いので、まず下記4つの赤枠部分について解説します。

最初に書類非書類かの選択をしますが、早速ここで注意が必要です

販売品として発送するものは全て非書類を選択しなければなりません。

「書類」と「非書類」の定義は、世界共通で下記の様に定義されています。

  • 書類非商用目的の紙類
  • 非書類紙類を含めた販売目的の物品全て
  • トレーディングカードなど一見、「書類」で送れそうなものも配送目的は「商用」であり「非書類」に当たるので注意してください。

    書類と非書類とで適用される税金の法律が変わってくるため、これを破ると法律違反として国から罰則を受けることになります。

    日本の場合、販売目的なのに「書類」として発送すると「無許可輸出」という罪状に該当し、最悪「3年間の輸出禁止」を日本政府から通達されてしまいます。

    目先の送料節約に釣られずに、トレーディングカード類もきちんと「非書類」として発送しましょう。

    続けて、「インボイスを作成する」を選択し、輸出の目的は「Commercial(商用)」を選択します。

    そして「DHLに発送する貨物の関税・消費税を見積もってほしい」にチェックを入れてください。自分で配送物にかかる関税を調査・計算することもできますが、非常に面倒です。

    後述で出てくる統計品目番号HSコード)を入力すればDHLが無料関税消費税を算出してくれるので、作業コスト低減のためにも素直にDHLを頼りましょう。

    次は、品目情報の入力です。下記画像のにある様に、配送物の基本的な情報をここで入力します。

    個数Price(仕入価格)・重量商品の原産国は素直に入力すれば良いのですが、「品目詳細(品目名)」と「統計品目番号(HSコード)」はシステム上で融通が効かないところがあり、入力エラーが出やすいという問題があります。

    この対応策として、最初に統計品目番号を入力して次に品名を入力するとエラーが出にくくなります

    統計品目番号は上記画像に示す虫眼鏡マークをクリックし、自動検索画面を呼び出して入力します。

    詳細カテゴリーサブカテゴリーサブカテゴリー2と、4つの検索項目について該当するものを選んでいくと、配送物の統計品目番号が自動で表示されます

    表示された統計品目番号をクリックすれば統計品目番号の入力は完了です。

    ただまれに、上記DHLのカテゴリー検索システムで該当する統計品目番号が見つからない場合があります。

    その時はWorld Tariffで該当する統計品目番号を検索することができます。(Word Tariffの使い方についてはこちらの記事で紹介しています)

    World Tariffの検索システムはかなり洗練されており、端的な単語を複数入力するだけで該当する統計品目番号を簡単に検索することができます。

    品目詳細(品目名)については、英語で自由に入力しましょう。「品目詳細を作成」にて入力することもできますが、統計品目番号さえ入力していれば品目名だけでも問題なく配送されます

    続けて、数量単位金額(商品の仕入金額)単位重量商品の原産国といった基本情報を入力すれば、インボイスの必須情報の入力は完了です

    「インボイス番号」や「リファレンス番号」も入力できますが、これらは発送人の管理用の番号なので、自分の管理しやすい管理番号を入力すればOKです。(空欄でもOK)

    DHLでは運送保険を任意でつけることができ、2,500円または配送物の申告金額の1.2%いずれか高い方の金額が追加されます。

    DHLが荷物を紛失することはほぼ無いので、万が一の損失が大きい高額商品で無い限りは運送保険をつける必要はないでしょう。(私の場合、仕入れ価格が10万円以上の商品にだけ運送保険をつけています)

    以上で出荷情報インボイス)の入力は完了です。

    3.税関申告に関する入力

    次は、税関申告に関する入力を行います。

    税関申告の入力画面は下記の様になっています。

    「他の関係者/当事者」について、個人で発送管理を行う場合は「いいえ」を選択しましょう。

    組織的に複数人で発送管理を行う場合は「関係者/当事者を追加」をクリックし、下記の入力欄に関係者の個人情報を入力します。

    関係者を追加しておくと組織的に発送管理をすることができます。

    追加の通関書類(オプショナル)」については、よほど特殊な配送物で無い限り不要です。ebayで取り扱える品目でこれが必要になることは基本的にありません。(放射性物質や火薬類などの危険物は追加の書類が必要になりますが、そもそもDHLなどのクーリエは基本的にこれらの危険物の輸送を受付していません)

    以上で税関申告に関する入力は完了です。

    4.梱包資材の選択

    続けて、梱包資材を選択します。

    事前にDHLより取り寄せた梱包資材を資材を使用する場合、下記の様に梱包資材のタイプ数量重量の入力のみでOKです。

    自分で用意した梱包資材を使う場合は、下記画像に示す「My Own Package」を選択し、数量重量に加え梱包後の寸法を入力します。

    薄くて幅広の物品などは容積を抑えるために「My Own Package」で発送することも多いので、その時々で最適な梱包を選択しましょう。

    以上で梱包資材の選択は完了です。

    5.支払方法に関する入力

    次に、支払方法に関する入力を行います。

    eBayにおける商品販売の場合、基本的に下記の様に入力すればOKです。

    運送料金の支払い方法」のプルダウンにDHLより受領した9桁の事業者アカウントナンバーが表示されているはずなので、それを選択します。

    関税/消費税支払い先」については「受取人払い」にします。

    追加の通関情報」における「貿易条件」は、「DAPDelivered Place」を選択します。

    DAPとは、国際輸送において相手国に荷下ろしがされた時点で受取人(バイヤー)に荷物の費用責任が発生する貿易条件です。

    わかりやすく言うと、相手国の税関で追加の関税などの追加費用が発生した場合、支払義務は受取人(バイヤー)に発生するというものです。

    eBayでは基本的に関税が発生した場合はバイヤーが支払うこととしています。(商品説明欄に必ずそうした注意書きをします。もししていない方は速やかに追記しましょう。)

    これを実際に適用するために、運送状を作成する過程で貿易条件DAPとするのです

    以上で支払方法に関する入力は完了です。

    6.発送日とサービスの選択

    次に、発送日と配送サービスの選択に進みます。

    配送サービスは、到着時間によって大きくその値段が変わってきます。バイヤーから特に指定がない限りは、基本的に最安の「EXPRESS WORLDWIDE」を使いましょう。(申し訳ありませんが、具体的な金額はDHLとの契約があるため表示できません。ご了承下さい。)

    以上で、発送日とサービスの選択は完了です。

    7.ペーパーレス取引情報の送信

    次に、ペーパーレス取引情報の送信を行います。

    下記画像の赤枠部分に示す、「通関用インボイスを画像ファイル形式で提出する」にチェックを入れれば完了です。

    事前に「通関用インボイス」を登録しておけば、発送国と発送先の国の税関に画像ファイル形式でインボイスを提出することができ、紙のインボイスを印刷し荷物に添付する必要がありません。(通関用インボイスの事前登録についてはこちらの記事をご覧ください)

    オプショナルサービスについては追加料金もかかるので、バイヤーから特別指定がない限りは不要です。

    以上で、ペーパーレス取引情報の送信は完了です。

    8.集荷依頼

    次に、集荷依頼を行います。

    下記が集荷依頼のための各情報を入力する画面になります。

    当日の急な集荷依頼だと予定通りに集荷してもらうことは難しいので、基本的に次の日以降の時間帯で希望する集荷時間を入力しましょう。

    集荷場所にはデフォルトの住所情報が入力されていますが、「編集」ボタンから変更することも可能です。必要に応じて変更しましょう。

    集荷場所」については、基本的に「Reception対面引き渡し)」を選択する様にしましょう。

    Front Door(扉の前)」などの他の受け渡し方法を選択し対面せずに集荷してもらうことも可能ですが、盗難に遭う可能性もあります。

    以上で集荷依頼のための情報入力は完了です。

    補足ですが、集荷場所の住所によってDHLの代理佐川急便が集荷に来る場合があります。

    佐川急便により集荷される場合、佐川急便からDHLの集積所に荷物がたどりつくまでDHLのシステムで荷物追跡ができないという問題があります。

    佐川急便側で荷物が紛失した場合に荷物が追跡できないと、100%業者過失でも一切の補償を受けることができないという事態に陥ってしまいます。

    そうそうありませんが、集荷された証明を残していざという時にしっかり保証を受けるため、佐川急便が集荷に来た場合は佐川急便からDHL集積所まで運送状控えをきっちり受け取っておくようにしましょう。

    以上、集荷依頼の方法と補足についてでした。

    9.eリターン運送状について

    次に、下記画像の様な「eリターン運送状を作成しますか?」という画面が出てきますが、基本的に作成する必要はありません

    eリターン運送状は「事前に返送されることが決まっている荷物相手の直筆サインがされたビジネス契約書を返送してもらう場合など)について作成するもの」で、通常、販売品に添付するものではないからです。

    10.最終確認

    最後に、配送サービスや運送料金等の最終確認画面が表示されますので内訳を確認して「同意して続行」をクリックすれば、「ペーパーレス取引を完成させます」というポップアップが表示されます。

    ポップアップの「確定」を押せば運送状の印刷画面が表示されますので、そのまま印刷をすれば運送状の準備は全て完了です。

    印刷後も、荷物追跡に必要な運送状番号集荷確認番号を下記画像の様な画面から確認することができます。運送状の再印刷ももちろん可能です。

    あとは集荷時間までに梱包を済ませ、DHL専用パウチに印刷した運送状を添付しておき、集荷に来た配達員さんに渡せば発送作業は完了です。

    DHLの荷物追跡はこちらのリンク(DHL追跡サービス)から行うことができます。発送した荷物の運送状番号をMyDHLからコピペして、簡単に追跡情報を取得できます。

    集荷に佐川急便が来た場合は、DHLの荷物集積場に届くまでの荷物追跡をこちらのリンク(SAGAWAお荷物お問い合わせサービス)から行うことができます。

    最後に

    DHLの様なクーリエでの発送は、使い慣れた日本郵便などに比べるとHSコードの入力などがあるため少し大変に感じるかもしれません。

    ですがHSコードの入力も繰り返すうちに精度が上がってきますし、過去に作成した運送状情報をコピーすることもできるため、慣れてくると数分で運送状作成が完了します。

    安価かつ信頼できるDHLを使いこなし、どんどん利益を上げていきましょう!!٩( ‘ω’ )و

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