【簿記2級 過去問解説】第152回 問2(商業簿記:銀行勘定調整)

守る力

簿記2級検定試験 2019年度 第152回 問2(商業簿記:銀行勘定調整)」の解答・解説です。(試験問題文は著作権上掲載できませんので、お手元にご用意ください。)

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問1:当座預金勘定調整表の作成

当問の解答は下記の様になります。

銀行勘定調整はワンパターンで、下記の表を覚えておけば完答することができます。

【資料Ⅰ−(1)】は取引先から受け取った小切手を銀行に取り付けていない「未取付小切手」に該当するため、解答欄(企業残高基準法)の加算欄に記帳します。

【資料Ⅰ−(2)】は手形の不渡であり、「未取立小切手」と同様の状態が起こっているため、解答欄(企業残高基準法)の減算欄に記帳します。

【資料Ⅰ−(3)】は企業が自動引き落としを記帳し忘れていただけなので、「誤記帳」に該当します。そのため、解答欄(企業残高基準法)の減算欄に記帳します。

【資料Ⅰ−(4)】は企業が銀行に小切手を持参し忘れて自社の口座への入金がなされていなかった状態なので、「誤記帳」に該当します。そのため、解答欄(企業残高基準法)の減算欄に記帳します。

問2:当座預金勘定調整表の作成

当問の解答は下記の様になります。

【資料Ⅰ−(2)】は、所持している手形が「不渡り」になったケースであり、通常の受取手形と区別するため、受取手形勘定(資産)から不渡手形勘定(資産)に振り替えを行います。

また、手形が不渡りになったことによる償還請求などの諸費用も不渡手形勘定に含めますが、当問の資料にそれらの情報は無いため、手形の額面金額のみを不渡手形勘定として計上します。

【資料Ⅰ−(3)】は、電話料金通信費勘定で計上することを知っておけばOKです。

【資料Ⅰ−(4】は、手元の小切手現金勘定で計上することを知っておけばOKです。

【資料Ⅱ−(1)】は、金庫内実査表に記帳されたドルの為替レート100[円/ドル]と、3月31日時点の為替レート110[円/ドル]為替差益(¥1,045,000ー¥950,000=¥95,000)を計上します。

【資料Ⅱ−(2)】は、仮払金従業員が出張に行くために前もって渡していたお金)は資産勘定(借方)で計上する点に注意が必要です。

出張における交通費や宿泊費等の明細を従業員から後日報告を受けたら、仮払金をそれらの費用明細に振り替えます。

【資料Ⅱ−(4)】は、受取配当金収益)を仮払法人税20%を考慮して計上する必要があります。また、配当金領収証現金勘定(資産)で計上する点に注意しましょう。

以上、”簿記2級試験 第152回 問2(商業簿記:銀行勘定調整)“の解答・解説・ポイントでした。

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【簿記2級 過去問解説】第152回 問3(商業簿記:貸借対照表の作成問題)