【簿記2級 過去問解説】第157回 問5(標準原価計算問題)
「簿記2級検定試験 2020年度 第157回 問5(標準原価計算問題)の解答・解説です。(試験問題文は著作権上掲載できませんので、お手元にご用意ください。)
まず解答・解説を示した後、問題を解くに当たってのポイントをまとめておりますので、ぜひ当記事の最後までご覧下さい。
問5(標準原価計算問題)の前提条件
当問では、下記の情報が前提条件として与えられています。
また、実際消費単価の計算は先入先出法によるものとします。
問5(標準原価計算問題)の算出の解答・解説
5(標準原価計算問題)の解答・解説を、下記に示します。
問5-(1):材料勘定の仕訳
当問の解答・解説は下記の通りです。
まず、直接材料の月初在庫、実際購入量、実際消費量、月末在庫量から、実際消費高を算出します。
なお実際消費高を求める際、先入先出法を適用しての計算になるので、月初在庫の材料と当月購入の材料とで単価が異なることに注意が必要です。
次に、算出した実際消費高と前提条件として与えられた情報を用い、直接材料費の差異分析を行うことで、材料勘定を完成させることができます。
問5-(2):仕掛品勘定の仕訳
当問の解答・解説は下記の通りです。
加工費を求める際、月末仕掛品の加工進捗度を考慮する必要があります。
以上、簿記2級検定 第157回 問5(標準原価計算問題)の解答・解説になります。
問題を解くに当たってのポイント
当問題を解く上でのポイントを下記に示します。
シングルプランとパーシャルプラン
当問で登場するシングルプランとは標準原価計算の方法の1つで、仕掛品勘定の全てを標準原価で記入する方法のことです。
シングルプランの場合、仕掛品勘定の借方(月初仕掛品、当月製造原価)・貸方(完成品、月末仕掛品)ともに標準原価で記帳されるため、差異を表す勘定科目はありません。
一方、もう1つの標準原価計算の方法であるパーシャルプランでは、仕掛品勘定の借方における当月製造原価を実際原価で記帳するので、標準原価差異は仕掛品勘定で把握することになります。
そのため、パーシャルプランで仕掛品勘定を作成する場合は、標準原価差異の勘定科目が登場します。
以上、”簿記2級試験 第157回 問5(標準原価計算問題)“の解答・解説・ポイントでした。
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【簿記2級 過去問解説】第156回 問1(商業簿記の仕訳問題)