【ストックフォト】Adobe Stockでイラストを全世界に販売しよう‼︎
日頃ebayで世界中に物を売っていると、日本のイラストは本当に世界中から人気があると感じます。
日本の高品質な漫画・アニメ・ゲームを支えている日本のイラストレーターさんは、世界中から見て本当に素晴らしい人材です。
ですが皮肉にも、日本国内の市場ではイラストレーターさん全員のレベルが高すぎるが故に、相対的に多くのイラストレーターさんがそのスキルを安く買われている様に思います。
そこで、イラストレーターの皆様に提案てす。
評価されにくい日本国内だけではなく、海外にも絵を販売しませんか?
イラストは言語の壁が無い最もグローバルなスキルの1つであり、日本国内の市場にしか目を向けないのは、評価的にも収入的にも非常に勿体ないです。
当記事では、日本のイラストレーターさんが”ストックフォト形式“で海外150カ国にイラストを販売できる”Adobe Stock“を紹介します。
“Adobe Stock“ではアメリカドルで報酬が支払われるため円安が進むいま為替的にも有利であり、イラストレーターさんの収入を上げるための良い手段の1つだと考えます。
ぜひ当記事を読んでAdobe Stockを開始し、収入を増やしてください♪
当記事の目次は下記のようになっております。
ストックフォトとは?
“ストックフォト“とは、web上にアップロードしたイラスト素材・写真素材がダウンロードされるたび、その作者に報酬が入るサービスのことです。
日本国内だと下記の様なストックフォトプラットフォームが人気で、一度は使ったことがあるのではないでしょうか?
- イラストAC
- フォトAC
- PIXTA
ですが作品を投稿するクリエイターの立場で考えた場合、これらのプラットフォームをメインで使うことはお薦めできません。その理由を順に説明します。
イラストACとフォトAC
まずイラストACとフォトACについてです。これら、日本の”ACワークス株式会社“が運営するストックフォトプラットフォームで、誰もが簡単にクリエイター登録して報酬を受け取ることができます。
登録にあたっての審査も非常に緩く、基本的な個人情報を登録すれば簡単にクリエイター登録できますし、投稿される写真の品質審査もほぼ無いようなものです。
ただその手軽さの分、イラストACとフォトACは下記に示す2つの大きなデメリットを抱えています。
- 報酬単価が業界最安
- 作品の著作権がAC社に奪われてしまう(最大のデメリット)
1つ目は、報酬単価が業界最安であることです。具体的には、1ダウンロードあたり4円しかもらえません。(2022年5月14日時点)
月5万円をイラストAC・フォトACだけで稼ごうとすれば、約12,500回もダウンロードされる必要があります。
2つ目は、イラストAC・フォトACにアップロードした作品はその著作権がAC社に帰属してしまうことです。
著作権がAC社に帰属するということは、アップロードした作品はもう自分のものではなくなるということです。
そのため、他のストックフォトプラットフォームに同作品をアップロードできなくなりますし、他の仕事でもその作品を自由に使うことができなくなります。
時間をかけて作り上げた作品が著作権を奪われた上で低報酬で取り扱われるのは、クリエイターとして望ましい状況ではありませんよね。
以上より、クリエイターの方々にAC系のプラットフォームを積極的に使うことはお薦めできないのです。
PIXTA
PIXTAはAC系プラットフォームと違い、作品を投稿してもその著作権は作者に帰属します。
さらに1ダウンロードあたりの報酬は、クリエイターランクやイラスト・写真のサイズによって変わってきますが、AC系プラットフォームと比較すればかなり良いです。
一番低ランクの一般クリエイターの場合でも、一番小さいサイズ1ダウンロードにつき最低で550円✖️コミッション率22%=121円がクリエイターに支払われます。
最大サイズにもなると、1ダウンロードにつ5,500円✖️22%=1,210円にもなります。
ダウンロード単価とコミッション率の詳細については、下の表をご参照ください。(1プリペイド=110円)


著作権は作者に帰属しますし報酬も高いので、AC系よりはかなり良心的なプラットフォームと言えるでしょう。
ただ注意点として、PIXTAは全ての投稿作品が有料でダウンロードされるため、無料でダウンロードできるACとは違い、品質の高い作品でなければダウンロード数を稼ぐことができません。
とはいえ、品質の高い作品を作りさえすれば1ダウンロードにつきACの30倍以上もの報酬が発生しますし、著作権が作者に帰属する他のストックフォトプラットフォームに同作品を投稿することもできます。
また、他のストックフォトサイトに同作品を投稿しない”独占販売設定“をすれば、コミッション率を6〜8%上げることもできます。
ただ、PIXTAは日本人ダウンロードユーザーが多いのに対し、AdobeStockは海外ユーザーが大多数を占めるので、ユーザー層がかぶりません。
そのため、Adobe Stockでの審査を通過した様なハイクオリティな作品については、AdobeStockでの掲載を保持するためにも、独占販売設定せずにPIXTAで出品することをお薦めします。
顧客層が被らないストックフォトプラットフォームに複数登録すれば、ダウンロード数と報酬を最大化できますので、著作権の帰属に配慮しつつ複数のプラットフォームに作品を投稿する様にしましょう。
以上、日本国内のストックフォトプラットフォームについて解説させて頂きました。
次に、当記事でお薦めするストッフォトプラットフォーム”Adobe Stock”について解説させて頂きます。
Adobe Stockの特徴
PCやネットを使っている人で、AdobePDFをはじめAdobe社のアプリを使ったことが無い人はいないでしょう。
Adobe社は世界最大のクリエイティブツール作成会社で、”Photoshop”や”Ligtroom”といった超優良アプリを手掛けています。
“Adobe Stock”は、そのAdobe社が直轄で運営する世界最大のストックフォトプラットフォームです。(以前は”Shutter Stock”という巨大ストックフォトプラットフォームもあったのですが、2年前にクリエイター報酬を激減したことで衰退してしまいました)
Adobe Stockにおける1ダウンロードあたりの報酬は基本的にダウンロード単価の33%となっておりますが、ダウンロードしたユーザーがそのイラストを単品購入したのか、Adobe Stockの定額プランで購入したのかによって、1ダウンロード当たりの報酬単価は変わります。
1ダウンロードあたりの最低購入単価は0.33ドル、最高単価は10.99ドルなので、最低報酬単価は0.33ドル(約42円)〜最高3.66ドル(約469円)と、PIXTAと比べればやや見劣りする金額ですが、アメリカ・EU・アジア圏はもちろん150カ国以上のユーザーがアクセスするAdobe Stockのダウンロード数は日本市場の何十倍にもなりますので、稼ぎ出す利益もその分大きくなります。
加えて重要なのは、Adobe Stockのユーザー層は異なる感性の様々な外国人で構成されている点です。
日本人の感性にはウケが悪いイラストでも、アメリカやヨーロッパ、東南アジアなどの外国の方々にはウケが良いということが多々あり、日々のダウンロード数も安定しやすくなります。
安定した収入を得るという点でも、Adobe Stockに作品を投稿する意義は大いにあります。
特に最近は円安が凄い勢いで進んでおり、アメリカドルで支払われた収入は持っているだけで円換算の価値が上がっていくことも予想されます。(為替は常に変動するので、絶対の保証ではありません)
為替的に有利なアメリカドルを稼げるという点でも、”Adobe Stock”に作品を投稿する価値があります。
以上、Adobe Stockに作品を投稿するメリットを多々解説させて頂きましたが、クリエイターへの報酬も高い分、投稿された作品の品質審査は非常に厳しいです。
申請すればほぼ100%通るACやPIXTAとは違い、ある程度の完成度がなければ審査を合格することはできません。
百聞は一見にしかず、まずはこちらの”Adobe Stock”のリンクから実際にイラスト検索して、採用された作品たちをご見てみましょう。
詳細な審査基準については、こちらの”成功のための7つのヒント:Adobe Stockで販売する優れた写真の作り方”をご覧ください。
下記7つのポイントについて、詳細に解説されています。
- 類のないユニークな写真を選択する
- 使用するユーザーのニーズを考える
- 構図のすべての要素を確認する
- ベストな見栄えに仕上げる
- 問題点を除去する
- メインの被写体をフォーカスする
- 被写体の知的財産権や肖像権、商標などに注意する
審査は無料でいくらでも受け付けてもらえますので、恐れずにどんどん審査申請をしていきましょう。
複数のストックフォトプラットフォームを使い分けよう
これまで解説した通り、各ストックフォトプラットフォームで得られる報酬の高さは審査の厳しさや市場規模に比例します。
また、顧客層が被らないプラットフォームに作品を投稿することで報酬単価を下げずにダウンロード数を最大化することができます。
よって利益を最大化するための基本戦略として、下記の流れで各ストックフォトプラットフォームに投稿することをお薦めします。
- まずはAdobe Stockに作品を投稿。
- Adobe Stockの審査に受かった作品をPIXTAで独占販売設定はせずに投稿。
- Adobe Stockの審査に落ちた作品はPIXTAに独占販売設定で投稿
- PIXTAの審査にも落ちた作品はACに投稿。
このように作品の評価によってストックフォトプラットフォームを使い分けることで、収益を最大化することができます。
Adobe Stockに投稿する手順
それでは、Adobe Stockにイラスト・写真を投稿する手順を説明します。
“Adobe ID”を新規取得し、コントリビューターアカウントにログイン
Adobe Stockに作品を投稿するには、“Adobe ID”を取得してAdobe Stockの“コントリビューター(Contributer:
寄稿者)”になる必要があります。
こちらの”Adobe Stockコントリビュータープログラム”にアクセスすると下記の様な画面にが表示されますので、“今すぐ始める”をクリックしましょう。
すると下の画像の様な個人情報入力画面が出ますので、必要事項を入力して“Apple IDを取得”をクリックし、Adobe IDを取得しましょう。
すると、下の画像の様なコントリビューターアカウントページが開きます。作品の投稿やアカウント情報の確認・変更などをこのページから行うことができます。
作品をアップロードして審査を受ける
コントリービューターアカウントページの右上に“アップロード”というタブがありますので、新規で作品を投稿したい時はこのタブからアップロードを行います。
アップロードされた作品は順番に審査が進んでいきます。審査の進捗状況は“アップロードされたファイル”タブから確認することができます。
なおアップロードするイラスト・写真には下記の技術的要件が求められますので、ご留意ください。
- 画像形式はJPEG
- sRGBカラースペースを使用
- 画像の最小解像度:4メガピクセル
- 画像の最大解像度:100メガピクセル
- 最大ファイルサイズ:45 MB(メガバイト)
- 透かしやタイムスタンプがない
- ファイルをアップサンプルせず、カメラで撮影できる最大サイズのファイルを提出する
審査にかかる時間は、数日から1週間程度です。
審査に合格すれば、あなたの作品はAdobe Stockサイトの素晴らしい作品群に加えられ、ダウンロードの度に報酬が発生していきます♪
また、Adobe Stockの審査を通過した作品群は自身のスキルを証明するポートフォリオにもなりますので、フリーランスとして仕事を取る時にも使えます。これも著作権が作者に保持されているからこそできることなので、Adobe Stockの利点を多方面に最大限利用していきましょう。
次に、発生した報酬(アメリカドル)を受け取るための“Payoneerへの登録方法”について説明していきます。
Payoneerへの登録方法
そもそもPayoneerとは?
Payoneerとは、様々な外貨を一括して受け取れる外貨受受取用口座(以降、”外貨口座“と呼称します)を提供するサービスの1つです。
Adobe社からの報酬はアメリカドルで支払われますので、日本に住む私たちがその報酬を受け取るには、外貨口座を持つ必要があるのです。
他の外貨口座サービスとしてはPayPalが有名ですが、PayPalから日本の銀行口座に送金する時の手数料が送金金額の4%と割高です。
同様のサービスであるPayoneerの場合は送金金額の2%以下と、PayPalの半額以下になりますので、2022年5月現在で外貨口座を作るならPayoneer一択です。
ちなみ私の主な収入源であるebayも昨年まではPayPalと業務提携していましたが、手数料が割高であることを理由に提携先をPayoneerに切り替えました。
世界最大手のECサービスを運営するebayがPayoneerを選択していることからも、Payoneerが優れた外貨口座サービスであることが分かります。
具体的なPayoneerへの登録方法
まずはこちらのリンク
からPayoneerのアカウント開設ページを開いてください。私の紹介リンクになっており、紹介特典で口座開設後に25ドル(約3,300円)がもらえます♪
英語だと分かりづらいので、まずは日本語表示にしましょう。画面右上の地球アイコンを押すと、ページの表示言語に日本語を選択できます。
続けて、“25ドルを受け取って口座を開設する”をクリックし、下記の様な画面に進みます。ストックフォトで得た収益を受け取る場合、中央の”フリーランス・サービス提供事業者“を選択します。
するとご利用検討中のサービスとして”フリーランス向け海外プラットフォームからの代金受取り“というアイコンが出ますので、こちらをクリックします。
すると月間売上額についての確認画面が出ますので、海外取引の実績がなければ”現在取引なし“を選択しましょう。 すでに海外取引実績がありPayPalなどで売上を受け取った実績があれば、その金額を踏まえ選択しましょう。
すると下記の様な画面に進みますので、”アカウント開設”をクリックします。
以降の登録作業は、Payoneer公式の動画解説を見ながら行うとより分かりやすいので、下記の解説と併せてご覧ください。
まず下画像の様な入力画面にて、氏名とメールアドレスを入力します。開業届を出していない一般の方は上の”個人“を、開業届を国に提出している個人事業主・法人の方は”企業“を選択しましょう。
個人事業主で開業届に屋号を記載している方は、屋号を「企業の正式名称」として入力しましょう。(屋号の無い方は空欄でOK)
入力は英語アルファベットのみなりますので、日本語で屋号を取得している場合は「山田屋➡️YAMADAYA」のようにカナ読みをアルファベットに変換すればOKです。
一般の”個人”した場合は、名前とメールアドレスのみ登録すればOKです。
注意点として、”個人”であっても”企業”であっても正式代表者の氏名・メールアドレスはAdobe Stockに登録したものと同じ情報を入力するようにしてください。
そうしておくことでAdobe Stockで報酬を受け取る時に、Adobe Stockが自動でPayoneerアカウントと連携してくれます。
次に、連絡先情報(住所・電話番号)の入力ですが、Payoneerの住所登録は英語表記で行う必要があります。
日本語での住所の書き方と英語での住所の書き方では、位置情報を記載する順番が逆なので何気に面倒くさい作業です。
こちらの住所表記変換サイト”君に届け!”を使えば、細かいスペルの修正などはありますが簡単に住所の英語表記版を作れますので、ぜひご利用ください。
連絡先情報の入力が終われば、面倒くさい作業は終了です♪
あとはセキュリティ認証(電話番号に直接送られてくる認証コードを入力)をして、データで身分証明書(スマホ撮影でOK)を提出すれば、Payoneerの登録作業は完了です。
約7営業日で口座開設が完了してEメールで連絡が来ますので、メール受け取り後すぐに外貨の受け取りが可能になります。
支払の受け取り方法
Adobe Stockで発生した報酬は、Adobe Stockコントリビューターアカウントページの“インサイト”をクリックすると“支払い”というタブがありますので、これをクリックすればAdobe Stockが自動的にPayoneerアカウントと紐付けされ、振込を行うことができます。
支払い受けるにあたっての注意点としては、作品が最初に売れてから45日以上経過していることと、Adobe StockとPayoneerそれぞれに下記の様な最低引き出し金額が設けられていることです。
- Adobe Stockの最低引き出し金額:25ドル
- Payoneerの最低引き出し金額:50ドル
つまり、日本の銀行口座に送金するにはAdobeStockで初めて商品が売れてから45日経過し、さらに最低50ドル稼ぐ必要があります。(上記の紹介リンクからPayoneer口座を開設すれば既に25ドル振り込まれているので、Adobe Stockで25ドル稼げば報酬を受け取ることができます)
以上、Adobe Stockへの登録方法、Payoneer口座の開設方法、報酬の受け取り方の解説でした。
最後に
個人的な話になりますが、私は日々、Twitterにアップされたたくさんの素晴らしいイラストから、たくさんの癒しや感動、笑いをもらっています。
一方、そうしたイラストレーターの方々がイラストだけでは食べていけないというツイートもたくさん見かけます。そうしたイラストレーターの皆様の経済的状況が少しでも楽になればと思い当記事を書かせて頂きました。
イラストという言語の壁を超えたグローバルなスキルを持ちながら、日本国内の市場でしか活動しないのは非常に勿体無いと思いますので、ぜひ全世界にあなたのイラストの販売して頂きたいです。
それと、Adobe Stockの審査に合格し販売開始したイラストがあれば、ぜひページ右下の私のTwitterにご連絡ください♫
喜んでTwitterや私のブログでも紹介させて頂きます♪(著作権保護のための透かしは指定がなければ”AdobeStock”と入れさせて頂きます。)
当記事を読んでくださり、ありがとうございましたm(_ _)m
また、別の記事でお会いできれば幸いです♪