日本人(個人事業主)がシンガポールに越境ECを行うのに最適なECサイトは?

稼ぐ力

結論、日本人(個人事業主)セラーがシンガポールに越境ECを行うのに最適なECサイトは、”Shopee“です。

シンガポールは、2021年度の”1人あたり名目GDP”が世界第5位(アメリカは第6位、日本は28位)で、国民1人あたりの購買力が世界トップレベルの経済国家です。(情報ソース:GLOBAL NOTE)

また個人の購買力が高いだけでなく輸入品に対する税制が優遇されており、400シンガポールドル(約40,000円)以下の輸入品には物品サービス税がかからず、越境ECでによる商品購入が非常にしやすい環境が整っています。

加えて、シンガポールは国内の物価が非常に高く、越境ECで買い物をした方が基本的に割安なため、特にコロナウイルスが発生して以降は越境ECによる購入率が爆増しています

個人の購買力の高さ税制優遇国内物価よりも輸入品の方が割安と、多くの利点があることから、シンガポールの越境ECによる購入金額の総額は、東南アジアにおいてダントツのトップです(情報ソース:Statista)

シンガポールの越境ECの発展状況は止まることを知らず、2021年のアジア全体における各国の越境EC発展状況は、日本を抜いて第3位そして東南アジアにおいてはまたもやトップです。(情報ソース:Statista)

この様に需要も購買力も極めて高いシンガポールですが、この魅力的な市場は当然世界中に注目されており、今も多くのECプラットフォームが激しい競争を繰り広げています

そうした中、ebayでもシンガポールに販売することはできるのですが、現状、アメリカ系企業であるebayのシンガポールにおけるシェアは大きくありません。

現在のシンガポールでは、シンガポール現地に本社を置いている下記のECサイトがトップ3として君臨しています。(情報ソース:Digima)

  1. シェア1位:Lazadaシンガポール
  2. シェア2位:Qoo10シンガポール
  3. シェア3位:Shopeeシンガポール

単純なシェア率だけ見れば“Lazadaシンガポール”に出店したいところですが、下記の様な問題があるため、日本人セラー(個人事業主)がLazadaとQoo10に出店するのは難しい状況にあります。(2022年5月1日時点)

シェア第1位:Lazadaシンガポール


Lazadaシンガポールは、出店のハードルが非常に高く、法人であれば企業実績の審査と出品規約に関するテストに合格したのち出店できますが、個人事業主の出店はそもそも受け付けていません。

そのため、個人事業主での出店先ECとしては選択肢から外れます。

シェア第2位:Qoo10シンガポール


Qoo10シンガポール(日本のQoo10とは別会社になります)は、個人事業主でも出店が可能ですが、売上金の振込先を出店国の銀行にしか指定できないという大きな問題があります。

そのため、売上金を受け取るためにはまずシンガポール国内の銀行口座を開設する必要があり、更にシンガポールの銀行から日本の銀行へ高い送金手数料を払って振り込む必要があります

各銀行や送金金額、為替状況によって変わってはきますが、1回の送金につき数千円から数万円にもなります。

年間の送金回数を減らすという手もありますが、キャッシュフローが悪くなってしまい、事業運営に支障が出ることは否めません。

現状のQoo10シンガポールは、このように送金コストが大きくなるため、日本人セラーにとって最適なECとは言えません。

シェア第3位:Shopeeシンガポール


Shopeeシンガポール個人事業主でも出店が可能で、更にebayと同様、Payoneerによる外貨売上金の受け取りシステムがしっかりと整備されています。

そしてShopeeは現在、日本人セラーを増やすためのサポート体制を非常に強化しており、出店後のセラー教育についても、セラーのレベルに応じた最適な教育資料をメールで段階的に送ってくれます。

送付されるメールの内容を実践すれば基本的に売上が上がっていく様な、非常に完成度の高い教育資料になっているため、越境EC初心者であっても成長しやすい環境が整っています。

ショップ開設のハードルが低いだけでなくセラーの教育環境も整っている上で、ECサイトのシェアが3位と十分に高いことから、個人事業主の日本人セラーがシンガポールに商品を販売するにあたって、Shopeeは最適なECサイトと言えるでしょう。

またShopeeは日本製品のに人気が非常に高い台湾タイマレーシアではトップのシェアを持っており、Shopeeシンガポールで得たShopeeノウハウをそのまま各国のShopee出店に活かすこともできます。

将来の更なる販路拡大という点でも、”Shopeeシンガポール”での出店は非常に良い選択と言えるでしょう。

Shopeeのセラーアカウント申請

Shopeeのセラーアカウント申請こちらの公式ページから行えます。

必要事項を記入する過程で出店する国を1つ選ぶことになりますので、”シンガポール”を選ぶようにしましょう。

申請後、約2営業日アカウント開設(本登録)のメールが届きますので、この本登録で追加の個人情報を入力すれば、すぐにシンガポールに商品を販売できるようになります。

Payoneer口座の開設

Shopeeアカウント申請後の2営業日の間に、売上金の受け取りのためのPayoneer口座を開設しておきましょう。

こちらの紹介リンクからPayoneer口座を開設をすると25ドル(約3300円)もらえますので、ぜひ当紹介リンクを利用してPayoneer口座を開設してみて下さい♪

Payoneer口座は開設・維持費が無料で、Payoneer口座から日本の銀行口座に引き落とす時に引き出し金額の2%を手数料として支払います。

2%というのは他の外貨ウォレットサービスと比較して破格の安さで、同様のサービスであるPayPalの場合は4%もかかります。

ebayも昔はPayPalと提携していたのですが、Payoneerの手数料のあまりの安さに、2021年にPaypalとの契約を解除してPayoneerと業務提携することになりました。

ebayやshopeeに限らず様々なグローバル事業の外貨支払受け取りに使えるので、グローバルに仕事がしたい人は、Payoneerの口座を1つ作っておいて損をすることはないでしょう。

下の画像にあるように、Payoneerはメジャーなグローバル企業ほぼ全てからの支払を受け取る口座として機能してくれます。

まとめ

以上、「日本人(個人事業主)がシンガポールに越境ECを行うのに最適なECサイト」について解説させて頂きました。

ebayだけでも全世界に越境ECを行うことはできますが、ebayは全ての国でシェア1位のECサイトというわけではありません。

各国現地で人気のあるECサイトに出品することで、同じ商品でも人目に付く機会が増え、売上を大きく上げることにつながります。

ぜひこれを機会に、Shopeeでの出店も検討してみて下さい♪

当記事を読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m

また、次回の記事でお会いしましょう♫