【簿記二級解説:No5】総勘定元帳
増税増税また増税…(´◦ω◦`)
少子高齢化の進んだ現代日本は、若者にとってかなりハードモードな国になってしまいましたね…(´・ω・`)
当記事ではそんな日本で生き抜くために、「節税」の知識である「総勘定元帳」について解説させて頂きます!!(`・ω・́)ゝ
「総勘定元帳」とは?
個人で事業を行う上で大きなメリットとなる、税金の「控除」や「還付」を国から受けるには、事業活動内の全ての取引やお金の流れを正確に帳簿付けし、確定申告の際にそれらを総括する資料を国に提出する必要があります。
この、全ての取引やお金の流れを記載した帳簿のことを「総勘定元帳」と言います。
「総勘定元帳」にはその名の通り「全ての勘定」についての仕訳が記載されているため、例えばある期間の「現金」勘定の流れを追いたい時は、総勘定元帳の「現金」勘定のみを「抽出」すれば、簡単に把握することができます。
ここでいう「抽出」作業は手作業でやれば非常に手間のかかるものですが、近年は「クラウド会計ソフト」が目覚ましい進化を遂げているため、これらのソフトを使うことで簡単にこの「抽出」作業を行うことができます。
これらのソフトは個人事業主レベルの会計であれば月1,000円程度の料金で使えますし、この料金は経費として計上できるため、金銭的な負担も少ないです。
なお、簿記の知識を持っている人はこうしたソフトを使わなくても問題無いかもしれませんが、青色申告などで税金控除を65万円満額受けるには、国が認めた「複式簿記に対応した会計ソフト」を使う必要がありますので、注意しましょう。
ちなみに、どの会計ソフトを使うか悩まれている方には、私も使っている「MoneyForwardクラウド確定申告」がおすすめです。
自分の事業に併せた勘定科目の設定を、他のクラウド会計ソフトよりも細かく行えるため、あとで仕訳にミスがあったことに気づいても、簡単に修正をを行うことができます。
では次に、簡単な練習問題を解いて、「総勘定元帳と、総勘定元帳を作るための仕訳」について理解しましょう。
練習問題
【練習問題】
2021年5月中に、下記の様な取引があった。
下記の取引記録を踏まえ、【問1】〜【問5】に答えよ。5月 1日:前月の繰越で、現金¥10,000がある。
5月15日:単価¥5,000の商品5個を、現金で仕入れた。
5月20日:上記で仕入れた商品のうち4個を単価¥20,000で売り上げ、
クレジットカード払いで支払いを受けた。
なお、クレジットカード手数料は3%であった。
5月25日:上記の売上について、クレジットカード会社からクレジット
カード手数料を差し引いた後の金額が普通預金講座に振り込
まれた。なお、クレジットカード手数料は3%であった。
【問1】全日付の仕訳を行え
【問2】問1の仕訳を踏まえ、総勘定元帳<現金>を作成せよ。
【問3】問1の仕訳を踏まえ、総勘定元帳<仕入>を作成せよ。
【問4】問1の仕訳を踏まえ、総勘定元帳<売掛金>を作成せよ。
【問5】問1の仕訳を踏まえ、総勘定元帳<売上>を作成せよ。
【問1】「全日付の仕訳を行え」の解答
5月1日の仕訳は、前月の繰越である「現金¥10,000」を「資産の増加」と解釈し、借方に記載します。
5月15日の仕訳は、「仕入¥25,000(=5,000円の商品✖️5個)」を「費用の増加」と解釈し、借方に記載します。
5月20日の仕訳は、「売上¥80,000(=20,000円✖️4個)」を「収益の発生」と解釈し、貸方に記載します。
5月25日の仕訳は、「クレジットカード手数料¥2,400(=80,000円✖️3%)」を「費用の発生」と解釈して借方に記載し、売上から手数料を差し引いて普通預金口座に振り込まれた「普通預金¥77,600」を「資産の増加」と解釈して借方に記載します。
全仕訳をまとめると、下記の様になります。
【問2】「総勘定元帳<仕入>を作成せよ」の解答
全仕訳のうち、「現金」勘定に対応している勘定は「5/1 前月繰越」と「5/15 仕入」なので、これらを抽出します。
抽出した上記勘定を、「対応する借方・貸方(全仕訳表の反対)」に記載します。
【問3】「総勘定元帳<仕入>を作成せよ」の解答
全仕訳のうち、「仕入」勘定に対応している勘定は「5/15 現金」なので、これを抽出します。
抽出した上記勘定を、「対応する借方・貸方(全仕訳表の反対)」に記載します。
【問4】「総勘定元帳<売掛金>を作成せよ」の解答
全仕訳のうち、「売掛金」勘定に対応している勘定は「5/15 現金」と、「5/25 普通預金」、「5/25 クレジットカード手数料」なので、これらを抽出します。
抽出した上記勘定を、「対応する借方・貸方(全仕訳表の反対)」に記載します。
【問5】「総勘定元帳<売上>を作成せよ」の解答
全仕訳のうち、「売上」勘定に対応している勘定は「5/20 売掛金」なので、これを抽出する。
抽出した上記勘定を、「対応する借方・貸方(全仕訳表の反対)」に記載します。
以上が解説になります。
解説を見て分かるとおり、仕訳さえ適切に行えれば、各勘定の総勘定元帳は簡単に作成できます。
適切な仕訳ができる様になるための近道はなく、たくさんの取引ケースについての仕訳を行うか、仕訳に関する問題をたくさん解いて経験を積む必要があります。
当ブログでは、実務に使える簿記2級の範囲の仕訳問題をたくさん取り扱っていますので、ぜひ一緒に学んでいきましょう♪
以上、【簿記二級解説:No5】総勘定元帳でした。
独学での簿記の学習は難しいと感じている方へ
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これにより100%実務で使える簿記スキルを身につけることができるのも、私がクレアールをおすすめする理由です。
最後に
少子高齢化が進む現代日本は、高齢者の社会保証を支えるために毎年すごい勢いで増税が続いています。
まじめな話、節税する力を身につけなければ、数年後には所得の50%が税金として持ってかれる様な状況にもなりかねません。
満員電車に毎日乗って、へとへとになるまで会社に尽くした結果、給料の50%が持っていかれるなんて、あまりにも酷過い状況です…
ですが、これが日本の現状なのです。
学校では、国にとって都合の悪い節税のための知識なんて、一切教えてくれません。
だからこそ節税のための知識、すなわち「簿記」の知識を自分から学び、積極的に節税を行なっていく必要があります。
当ブログでは、実際に節税対応に用いる簿記の知識を紹介していきますので、節税をしたい人・簿記の資格取得をしたい人は、ぜひ当ブログで学んで頂ければと思います。
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当ブログで解説している「簿記2級」の知識は、学べば学ぶほど手元に残せるお金を増やせる知識です。
ぜひ一緒に「簿記2級」の知識を学び、大増税時代の日本を上手く生き抜いていきましょう!!(`・ω・́)ゝ
最後に、ここまで読んでくれたあなたに心からの感謝を。ありがとうございました(* ᴗ ᴗ)⁾⁾