【簿記二級解説:No.4】税抜経理方式(消費税還付を受けるための会計方式)
増税増税また増税…(´◦ω◦`)
少子高齢化の進んだ現代日本は、若者にとってかなりハードモードな国になってしまいましたね…(´・ω・`)
当記事ではそんな日本で生き抜くために、「節税」の知識である「税抜経理方式」」について解説させて頂きます!!(`・ω・́)ゝ
「税抜経理方式」とは?
ebay事業などで海外輸出を行う上で国から消費税還付を受けるには、事業活動の中でどれだけの消費税勘定が発生しているのかを正確に帳簿付けをして、国に申告する必要があります。
そもそも、税金を考慮した帳簿付けの方式には「税抜経理方式」と「税込経理方式」の2つがあり、それぞれの概要は下記の通りです。
税抜経理方式
消費税の還付を受けるには、この「税抜経理方式」で帳簿付けを行う必要があります。
消費税額と地方消費税額を、仕入高や売上高等に含めずに区別する経理方式で、取引の都度、消費税率の計算を行います。
取引の都度に消費税の計算と仕訳が発生するので、帳簿の記載内容が増えるという作業コスト面での若干のデメリットはありますが、ebay事業の様な海外輸出事業の場合、消費税分の金額を全て国から取り返せるので、「税抜経理方式」を取り入れるメリットの方がはるかに大きいです。
税込経理方式
消費税額と地方消費税額を、仕入高や売上高等に含めて経理する方法で、取引の都度、消費税率の計算をする必要がありません。
そのため、帳簿の仕訳作業を簡略化できるというメリットがありますが、取引の中でどれだけの消費税が発生しているのかが帳簿上見えないので、この「税込経理方式」では国に消費税還付の申請をすることができません。
しっかりと「税抜経理方式」での仕訳を理解して、仕入にかかった消費税を取り返しましょう!!
練習問題
【練習問題】
消費税率10%の場合、税抜経理方式での下記の仕訳を示せ。
(1)税抜価格20万円の商品を現金で仕入れた。
(2)ebayにて、上記商品をアメリカ在住の購入者に30万円で
売却した。
(ebayのシステム上、購入者からの支払いはpayoneerを
介して受け取るため、「売掛金」で計上すること。
(1)の解説
20万円の商品を仕入れる際、仕入れ値の10%(20,000円)の消費税が発生しています。
消費税は仕訳上、「仮払消費税」という勘定科目で計上します。
また、消費税の支払いは「費用の発生」と解釈するため、「借方」に計上します。
貸方には、消費税込みの出費である「現金220,000円」を「資産の減少」と解釈して計上します。
以上を踏まえ、仕訳は下記の様になります。

(2)の解説
海外在住者に商品を販売した場合、消費税は発生しないため、仕訳は下記の様になります。
なお、「ebayで商品が売れた時の仕訳の考え方」についてより詳細に知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
以上が解説になります。
仕入れ時の「仮払消費税」勘定をきちんと管理しよう
ebayの様な海外輸出事業をしていると、上記(2)の様な「仕入時に仕訳した仮払消費税」勘定が、帳簿に積み上がっていきます。
これは、免税が適用される「仮払消費税」を仕入れを行なった販売者が国に納めていることを意味していますので、これを国にきちんと申告することで、還付を受けることができるのです。
海外輸出事業において、仕入時の消費税分の還付を受けることは、利益を最大化するだけでなく、消費増税への対策としても極めて重要です。
今後、消費税が増税されようと、消費税還付を受けることで、仕入時の消費税の影響を実質無効化できるので、しっかりと税抜経理方式で帳簿付けを行う様にしましょう。
以上、【簿記二級解説:No.4】税抜経理方式(消費税還付を受けるための会計方式)でした。
独学での簿記の学習は難しいと感じている方へ
筆者が実際に利用している、個別で質問し放題の通信講座「クレアール」がおすすめです。
クレアールの特筆すべき点は、約3万円という破格の料金で、メールと電話口頭での質問をし放題というところです。
他の通信講座と比較しても安価なため、安価故に品質を心配される方もいますが、実際に利用している私としてはその安価の大きな理由は「資格受験指導歴52年」という教育ノウハウの蓄積があるからだと感じています。
実際にクレアールの質問窓口に質問をすると、基本的に2〜3日営業日中に非常にわかりやすい回答が返ってきます。
これは、52年間もの長い間、数多くの質問対応をしてきたからこそ、できることだと考えます。
そして、そうした質問対応ノウハウが既に積み上がっているからこそ、改めて多大なコストかけて料金を引き上げる様なことをしていないのだと思います、
またそうしたノウハウ蓄積による余裕があるからか、問題集やテキストに関する内容はもちろん、自身の事業の帳簿付に関連した質問にも、正しい簿記の知識を持ったクレアールの講師陣が的確に答えてくれます。
これにより100%実務で使える簿記スキルを身につけることができるのも、私がクレアールをおすすめする理由です。
最後に
少子高齢化が進む現代日本は、高齢者の社会保証を支えるために毎年すごい勢いで増税が続いています。
まじめな話、節税する力を身につけなければ、数年後には所得の50%が税金として持ってかれる様な状況にもなりかねません。
満員電車に毎日乗って、へとへとになるまで会社に尽くした結果、給料の50%が持っていかれるなんて、あまりにも酷過い状況です…
ですが、これが日本の現状なのです。
学校では、国にとって都合の悪い節税のための知識なんて、一切教えてくれません。
だからこそ節税のための知識、すなわち「簿記」の知識を自分から学び、積極的に節税を行なっていく必要があります。
当ブログでは、実際に節税対応に用いる簿記の知識を紹介していきますので、節税をしたい人・簿記の資格取得をしたい人は、ぜひ当ブログで学んで頂ければと思います。
また、簿記だけでなくその他の家計を楽にする方法や、資産運用に関する知識等を最速で網羅的に得たい方は、リベ大の両学長が執筆した書籍「お金の大学」を読むことをおすすめします。
私が給料の上がらない会社を辞めてebay事業で独立した際も、こちらの書籍の内容は、本当に本当に参考になりました。
|
当ブログで解説している「簿記2級」の知識は、学べば学ぶほど手元に残せるお金を増やせる知識です。
ぜひ一緒に「簿記2級」の知識を学び、大増税時代の日本を上手く生き抜いていきましょう!!(`・ω・́)ゝ
最後に、ここまで読んでくれたあなたに心からの感謝を。ありがとうございました(* ᴗ ᴗ)⁾⁾