投資の基礎知識:板読み(パート1)【チャートよりも早く株価の動向が分かる!!】
短期投資で手堅く勝つための必須スキル。それが「板読み」です。
株式投資で利益を得ようとする場合、未来の株価の動向を早く掴むことができれば、トレードの勝率を大きく引き上げることができます。
それができるのが「板読み」という技術なのです。
学べば誰もが扱えるのが「技術」であり、才能なんて必要ありません。
当ブログにてしっかりと「板読み」について学んで技術を習得し、手堅く勝てるトレーダーになりましょう!!
当記事では、
1.株価が動く一番最初の兆候。それが「板情報」
株式投資を行う中で、特に短期トレードで勝つためには、株価が動く兆候を早く掴むことが肝要です。
そしてその兆候は、ファンダメンタル分析(その企業の業績・財務状況などを踏まえた長期視点の分析)よりも、テクニカル分析(市場参加者の心理や関連性が定かではない速報情報を踏まえた短期視点の分析)による値動きの方に早く表れます。
短期視点では、市場参加者の感情・思惑が最も強くその株の需給関係に大きく影響を与え、短期の株価を動かすということです。
だからこそ、スキャルピング(数秒から数分単位といった超短期での売買)や、デイトレード(1日以内での売買)を行っている短期売買トレーダーの多くは、ファンダメンタルよりもテクニカルを重視しているのです。
ですがこうしたテクニカル分析よりも早く、株価が動く兆候を示すものがあります。
それが当記事で解説する「板情報」です。
2.「板情報」って具体的にはどんなもの?
インターネットで株の売買取引を行う際、どの証券会社のトレード画面においても、下図の様な「板情報」が掲載されています。

真ん中の株価を挟んで、売り株数が左上に、買い株数が右下に並んでいます。
当たり前のことですが、基本的に買いたい人は少しでも安く買おうとしますし、売りたい人は少しでも高く売ろうとします。そのため、「板情報」には売り株数が上方(高値側)に、買い株数が下方(安値側)に並ぶ形になっています。
「板情報」は株の受給関係、すなわち「買い(需要)」の強さと、「売り(供給)」の強さの綱引きを表しています。
買い(需要)の数字が大きければ株価は値上がりしますし、売り(供給)の数字が大きければ株価は値下がりします。
需要と供給の強さは、「板情報」に掲載されている株数によって決まるのです。
3.売買が成立する「約定」の仕組み
次に、売買が成立する「約定」の仕組みについて理解しましょう。
まず念頭におくべき重要事項として、株式市場に出された注文には、約定される順番に優先順位があります。
3ー1.価格優先の原則
売買価格を指定する「指値注文」の場合、売り注文では低い値段の注文を高い値段の注文より優先し、買い注文では高い値段の注文を低い値段の注文に優先させます。
これを「価格優先の原則」と言います。
また、価格優先の原則には、価格を指定しない注文「成行注文」の方を、価格を指定する「指値注文」に優先するという決まりがあります。
つまり、価格優先の原則においては下記の順番に約定されていきます。
- (最優先)成行注文
- 「低い値段で設定された指値売り注文」または、「高い値段で設定された指値買い注文」
- 「高い値段で設定された指値売り注文」または、「低い値段で設定された指値買い注文」
どうしても、たとえ価格度外視でも約定させたいという場合は、「成行注文」を使うのが良いでしょう。
次に、「時間優先の原則」です。
3−2.時間優先の原則
同じ銘柄で、同じ値段設定の指値注文は、売り・買いともに「発注時間の早い方の指値注文」を優先させます。
ここで重要なのは、同じ価格での指値注文で売りと買いの数量が異なる場合、どちらかが余るということです。
利益を得るためには安く買って高く売る必要がありますが、売買取引を実際に約定させるためには、取引に応じてくれる相手が必要です。
自分の指値注文が取り残されないよう、各値段での需給関係を見た上で指値注文を行わなければなりません。
4.まとめ
以下、まとめです。
- 板読みができると、チャートよりも早く株価の動向を早く予測できる。
- 板情報を踏まえて指値注文をする際は、価格優先と時間優先の原則に注意する。
- 売買に応じてくれる相手がいる価格で指値注文をする。
以上、投資の基礎知識:板読み(パート1)【チャートよりも早く株価の動向が分かるサイン】について説明させて頂きました。
次回の投資の基礎知識:板読み(パート2)では「板寄せの仕組み」、すなわち「マーケットがスタートした時の株価の決まり方」について、説明をさせて頂きますので、ぜひ当記事と併せてごらん下さい。
株式投資は正しい知識・メンタルを身につければ、手堅く資産を増やしていける立派なスキルです。
これからも、ぜひ一緒に学びながら資産を手堅く増やしていきましょう(`・ω・́)ゝ
最後に、ここまで読んでくれたあなたに心からの感謝を。ありがとうございました(* ᴗ ᴗ)⁾⁾