投資の基礎知識:移動平均線(パート2)【大きな買いのサイン「ゴールデンクロス」】
ただし、「ゴールデンクロス」を正しく理解せずに機械的に使用してしまうと大きな損失を出してしまうこともあるので、「正しい使い方」を理解して適切に使用する必要があります。
なお、当記事を理解するには「移動平均線が何か」を基礎知識として知っておく必要があります。
もし「移動平均線」についてご存知無い方や理解が浅い方は、
1.「ゴールデンクロス」とは?
「25日線が75日線を下から上にクロスした交差点」を、ゴールデンクロスと言います。
この様に、機械的に「25日線が75日線を下から上にクロスした交差点」を機械的にピックアップすると、この様にたくさんの「ゴールデンクロス」をピックアップすることができます。
ここで勘の良いあなたは既にお気づきだと思いますが、上図に示す全てのゴールデンクロスが「買い時のサイン」ではありません。
むしろ、一部のゴールデンクロスは下落トレンドの中にあることを示しています。
私たちは、機械的にゴールデンクロスをピックアップするだけなく、その中から上昇トレンドの中にあるゴールデンクロスを正しく見極める必要があるのです。
2.買ってはいけない「ゴールデンクロス」
買ってはいけない「ゴールデンクロス」。すなわち、下落トレンドにあるゴールデンクロスの実例を見てみましょう。(下図はTrading View 【住友倉庫(2021年11月28日時点)から引用したチャートに筆者が説明を追記したものです】)
この様に、大きな下落トレンドの中の小さな戻りに過ぎないゴールデンクロスがあることが分かります。
この様な買ってはいけないゴールデンクロスの特徴は
この様に、200日移動平均線が上昇傾向から水平になっている中でのゴールデンクロスは、大きなト下落トレンドの中にあり、大きな値上がりはしにくい状況にあります。
大きな株価上昇が起こるほぼ全ての場合において、株価上昇の初期段階で25日線が200日線を力強く突き抜けます。
この様に25日線が200日線の「抵抗」を突き抜けると、その後はその200日線が株価の底値を支える「支持」として作用し、株価の底堅い上昇を支えるよう働き始めます。(超絶重要ポイント!!∠( ゚д゚)/)
この状態まで来ると、投資家にとっては非常に損失を出しにくい状態になっていますので手堅く利確することができるでしょう。
3.買うべき「真のゴールデンクロス」
買うべき「真のゴールデンクロス」の実例を下図に示します。(下図はTrading View 【住友倉庫(2021年11月28日時点)から引用したチャートに筆者が説明を追記したものです】)
「買うべき真のゴールデンクロス」の特徴は、3つあります。
これら3つの特徴が見られるゴールデンクロスこそ、買いのサイン。すなわち「真のゴールデンクロス」なのです。
4.まとめ
ゴールデンクロスとは「25日線が75日線を下から上にクロスした点」であり、全てのゴールデンクロスが「買いのサイン」を示すわけではなく、「真のゴールデンクロス」を見極める必要があります。
そして真のゴールデンクロスの条件は下記の3つになるので、真のゴールデンクロスの見極めの際には必ずチェックする様にしましょう。
- 75日線が上向きであること。
- 200日移動平均線が下落傾向にあること。
または下落傾向から平坦になりつつあること - 25日線が200日線の「抵抗」を力強く突き抜けていること。
以上、投資の基礎知識:移動平均線(パート2)【大きな買いのサイン「ゴールデンクロス」】について説明させて頂きました。
株式投資は正しい知識・メンタルを身につければ、手堅く資産を増やしていける立派なスキルです。
これからも、ぜひ一緒に学びながら資産を手堅く増やしていきましょう(`・ω・́)ゝ
最後に、ここまで読んでくれたあなたに心からの感謝を。ありがとうございました(* ᴗ ᴗ)⁾⁾